日本には、優良企業が多数存在します。
会社の寿命は30年とも言われる中、
世界で100年以上継続している企業(100年企業)の8割が、
なんと日本の企業なのです。
世の中に
存在価値がある会社は繁栄し、
存在価値がない会社は滅びます。
では、どのような会社が繁栄し、長く存続するのでしょうか。
100年企業の最大の特徴は
きちんとした使命があり、それが承継されているということです。
ピータードラッガーも
「経営者が、最初に考え抜かなければならないことが使命である」
と断言しています。
100年企業、そして右肩上がりの経営の秘訣は、
ズバリ、使命に進むことです。
使命経営の本質には7つの切り口がありますが、
そのうちの2つの切り口は以下の通りです。
(1)世の中を良い方向に永続的に変革
(2)天国のような素晴らしい環境を創る
これは松下幸之助さんの水道哲学の原点「この世にユートピアを建設する」と同じ概念です。
今、かつての日本で優良企業と呼ばれた企業が苦しんでいます。
その原因は何でしょうか?
1つ目は
「最近の経営者は理念を語らなくなった」と言われているように
「経営理念」が希薄になったことが原因です。
2つ目は
「経営理念」が「的外れ」だからです。
「理念」があれば良いわけではなく「的を射た理念」が必要です。
「的を射た理念」とは「使命」です。
つまり「理念経営」ではなく「使命経営」が必要なのです。
(使命経営は弊社の登録商標です)
ネットで「理念経営」と検索すると次のようなキーワードが並びます。
発展 信頼 コンプライアンス
努力 感動 感謝
共感 顧客満足
しかし、これらのキーワードは
経営理念としては、どれも自己中心・自己満足的であり
「使命」から遠い的外れなものばかりです。
このような理念のキーワードが、なぜ
「使命」から遠いのか、つまり
「世の中を良い方向に永続的に変革する」から遠いのか
いくつか簡単に説明します。
×顧客満足
理念経営のキーワードでも多い概念は顧客満足ですが
経営コンサルタントも間違えるポイントです。
顧客を満足させることは、
「世の中を良い方向に永続的に変革する」
とは無関係なことが多いです。
お客さんが満足するという視点だけでは
世の中を良い方向に変革しないのです。
顧客を満足させる方向が悪い方向であることも多々あります。
例
・パンを柔らかくすると顧客に喜ばれるので、危険な添加物を投与
・パチンコの新台は顧客に喜ばれるので、新台を大量投入・大量廃棄
「世の中を良い方向に永続的に変革する」という視点がない限り
理念が的外れになりやすいことが分かる好例です。
×発展
×繁栄
発展・繁栄を目指すのは自己中心です。
使命に進むと結果的に発展・繁栄するものだからです。
世の中を良い方向に変革しない企業に永続的発展はありません。
×夢を実現する
夢が何か、具体性がないと意味不明です。
そもそも、どんな夢かを具体的に書くことが理念です。
理念がないから夢と書いているケースが多そうです。
「理念」は「使命」でないと意味がありません。
使命こそが社会に存在する目的・価値であり、使命に進むと繁栄があるからです。
使命がない会社や人は貧困を招くことになります。
つまり、
使命経営こそが世の中に存在する価値なのです。
そして、使命経営は
「お客様が自然と集まるビジネスモデル」
なのです。
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